等比数列移動平均線を使ったトレード
皆様、こんにちは。
今日は正式になんて言うのかわからないのですが、「等比数列移動平均線」と自分は呼んでるものを使ってのトレードを紹介したいと思います。
「等比整列?」っとお思いになるかと思うのですが単純で、
1×2=2
2×2=4
4×2=8
8×2=16
といった具合に2をかけていくんです。
それを移動平均線の日数のところに当てはめていくのですが、例えば基準とする移動平均線が20だとすると、、、
20 40 80 160 といった具合に等比整列の移動平均線を複数引いとくんです。
基準の移動平均線の設定方法
等比整列の移動平均線の数値を求めるにも基準となる移動平均線の数値を決めねばならないのですが、これがちょっと初心者の方には難しいかもしれません。
ただ、慣れれば簡単に引けるようになると思いますし、引ければ非常に効く移動平均線が引けるようになります。
まず適当に移動平均線をチャートに表示し、チョコチョコと数値を変えていきます。

上のチャート(GOLD 5分足)のように複数回(2回以上)サポートもしくはレジスタンスされている数値を探します。
今回は186が3回サポートされているのを見つけたので5分足での186EMAを基準の移動平均線としました。
チャートには基準の186(黒)、372((赤)、744(紫)、1488(青)の等比整列移動平均線が引かれています。
本日のトレード結果
本日は22時半にアメリカの小売売上高があったのですが、発表後は今日のその時点での安値を下抜けるとブレイクし744EMA(紫)まで一気に下げましたが一旦そこでロングし372EMA(赤)まで引っ張りEXIT。
次に744EMA(紫)を下抜けたところをブレイク狙いでショートし直近のサポートライン辺りでEXIT。
最後はちょっとオーバーショートし一時含み損を抱えましたが、1488EMA(青)でロングし直近のサポートライン辺りでEXIT。

上の画像は今日の取引結果ですが、上二つは昨日から持っていたポジションなので除外するとして、23時くらいから約2時間で60.522円、PIPSで言うと約398PIPSの利益を出せました。
等比数列移動平均線でのトレードの考え方
等比数列移動平均線は、例えば今のGOLDのようにわかりやすい上昇トレンド中には押し目のポイントを見つけるのに役立ったりします。
移動平均線と聞くと一般的には200日移動平均線がいいとか、75SMAがよく効くとか言われますが、筆者は移動平均線の数値を固定して考えるのは全く意味がないと考えています。
日足での200日移動平均線とかはさすがに多くのトレーダーがチャートに表示しているので意識されるとは思いますが、移動平均線というのは多くのトレーダーがチャートに表示しているから意識されるというものではなく、ポジションを持っている市場参加者の損益分岐点と考えるべきものだと思います。
損益分岐点というのは「売っている人達」と「買っている人達」の平均建値でありますので何かしら値動きにアクションが出やすいです。
反発もしやすいですし、抜ければブレイクしやすいポイントでもあります。
例えば上昇トレンド中に作った押し目(押し安値)というのは損益分岐点に当たることが考えられ、そこに移動平均線を数値を変えてあてがうのはチャートを視覚的にわかりやすくするのに非常に有効なわけです。
それと押し安値や戻り高値にあてがった基準の移動平均線の等比数列である移動平均線をなぜチャートに表示させておくとよいかといいますと、先ほど説明した損益分岐点というのは、、
短期的な損益分岐点が崩れれば次に中期的な損益分岐点が意識され、それが崩れれば次は長期的な損益分岐点が意識されるようになります。
その短期・中期・長期を定めるのに等比数列を使うのです。
先ほどは5分足の186EMAを基準の移動平均線にしましたが、特に5分足にこだわる必要はなく、相場が大きく動いたときは時間軸を上げて考えることも必要です。

上のチャート画像はGOLDの1時間足に167EMAを引いたものです。
167EMAが赤丸のところで5回サポートとして機能していて、さらに言うと今日激しく下落した時に一度下げ止まったポイントにもなっていますし、下抜ければ更なる下ブレイクのポイントになる可能性もあります。
なので私のようなスキャルピングをメインとするトレーダーは5分足で、デイトレなどをメインでやられる方にとっては1時間足レベルで基準の移動平均あ線を見つけるが良いかと思います。
それと、相場というのは「半分」とか「倍」とか単純なものが意識されやすく、それはチャートの縦軸(レート)でもチャートの横軸(期間)でも意識されやすい傾向にあります。
なので倍・倍・倍で数値を出す等比数列というのはチャートを読み解くうえで非常に有効なものであります。
ちょっとマニアックな話に今回の記事はなってしまいましたが、ぜひ皆様も等比数列を意識して見てください。
また、移動平均線も本質的にどういうものなのかを理解すれば非常に有効なツールになりますので、FXの教科書に説明されている移動平均線の使い方を一度忘れ「損益分岐点」という見方で活用してみていただければと思います。
:毎日、基準となる移動平均線の数値をメンバー様にはメールやLINEなどでお伝えしています。
ご自分で見つけられるようになるのが一番ですが、最初はこちらがお伝えする基準移動平均線を基にチャート分析の勉強に役立てていただければと思います。
