海外FXのスワップについて
今回は、海外FXで取引する際の重要な要素である「スワップ」について詳しく説明していきます。スワップは、通貨ペアを保有しているだけで発生する金利差による利益や損失のことです。この記事では、7つの章に分けて、スワップの仕組みやスワップを利用した運用方法、注意点などを詳しく見ていきます。
1. スワップとは？
スワップポイントとは？
スワップポイントは、2つの通貨の金利差から発生するもので、ポジションを保有している期間中、毎日発生します。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るとスワップポイントがプラスになり、逆に高金利通貨を売り、低金利通貨を買うとマイナススワップが発生します。
各国政策金利の表
| 国名 | 政策金利（2024年時点） |
|---|---|
| 日本 | -0.1% |
| アメリカ | 5.25% |
| トルコ | 25.0% |
| メキシコ | 11.25% |
| 南アフリカ | 8.25% |
マイナススワップについて
マイナススワップは、低金利通貨を買い、高金利通貨を売る場合に発生します。たとえば、USD/JPYの取引で、円（低金利通貨）を買い、ドル（高金利通貨）を売ると、毎日マイナスのスワップが課されることになります。
スワップポイントは毎日発生、スワップポイント3倍デートは？
スワップポイントは、平日取引を続ける限り毎日発生します。ただし、週末分（土日の2日分）を平日の1日にまとめて精算するため、スワップポイントが3倍になる日があります。多くのブローカーでは、水曜日がスワップ3倍デートです。
スワップポイントはどこで確認する？
スワップポイントは、ブローカーの取引プラットフォーム（MT4/MT5など）や公式ウェブサイトで確認することができます。また、各通貨ペアごとに異なるスワップポイントが設定されているので、必ず確認するようにしましょう。
スワップポイントから具体的なスワップ金額を計算する方法は？
スワップポイントは、取引量に応じて計算されます。たとえば、1万通貨（1ロット）でUSD/JPYを取引すると、スワップポイントが＋3.0であれば1日で300円のスワップ金利が得られます。
ドル円を1万通貨での計算例
- 取引量：1万通貨
- スワップポイント：+3.0
- スワップ利益：1万通貨 × 3.0円 ＝ 300円
高金利通貨について
トルコリラ
トルコリラ（TRY）は、世界的に非常に高い金利を持つ通貨で、現在の政策金利は**25％**です。トルコリラを買うポジションを持つと、高額なスワップポイントを得ることができます。
メキシコペソ
メキシコペソ（MXN）は、政策金利が**11.25％**であり、比較的安定している高金利通貨です。長期的なスワップ運用にも適しています。
南アフリカランド
南アフリカランド（ZAR）も高金利通貨の1つで、現在の政策金利は**8.25％**です。リスクはありますが、スワップポイント狙いの運用には人気があります。
高金利通貨のスワップ運用での注意点
高金利通貨はスワップポイントが高い一方で、通貨価値の変動リスクが大きいです。トルコリラや南アフリカランドは、政治的・経済的な要因で急激に価値が下がるリスクがあるため、注意が必要です。
スワップ運用、国内FXと海外FXではどっちがお得？
国内FXは、レバレッジが最大25倍に制限されておりますが、スワップポイントは多めに設定される傾向があります。
例えばドル円で国内最高のスワップポイントがもらえるJFX 「MATRIX TRADER」は1万通貨で1日約212円ももらえます。
対し海外FXで最もスワップポイントが高いとされているTradeVIEWがスワップポイントが19.1なので1日19円となります。
そうなんですよ、、、海外FXのスワップってめちゃめちゃ安いんですね。
ただ、海外FXはGOLDとかBITcoinとかにもスワップポイントが付くんですね。
そういう貴金属とか商品、仮想通貨とかをメインにしているなら海外FXでもいいかもしれません。
でも、基本的にスワップ狙いなら素直に国内FX使った方がいいと思います。
スワップ運用で海外FXのハイレバレッジは必要？
高レバレッジを利用することで、少ない資金でも多くのポジションを持ち、スワップポイントを大きく得ることが可能です。
しかし、レバレッジが高くなるとスワップは多くもらえますがレートがポジションと反対側に動けばスワップではまかないきれない損失を抱えることになります。
もともとスワップ狙いのトレードは長期トレードとなるためハイレバレッジでポジションを持つことなど危険極まりない行為です。
なので結論、スワップ運用するのにはハイレバレッジは必要ありません。。
海外FXブローカースワップポイント比較（10社）
各ブローカーでスワップポイントが異なるため、10社の比較を行います。
XM Trading
XMでは、スワップポイントが比較的中間的な設定です。スワップフリー口座も提供しています。
Titan FX
Titan FXは低スプレッドが特徴で、スワップポイントは中程度です。
AXIORY
AXIORYは、透明なスワップ条件を提供しており、スワップポイントは比較的低めに設定されています。
BigBoss
BigBossでは、スワップポイントは平均的であり、スワップフリー口座は提供されていません。
Exness
Exnessは、通貨ペアによってスワップポイントが変動し、比較的高いスワップが得られる場合があります。
FXGT
FXGTも高いレバレッジを提供しており、スワップポイントは中程度です。
HF Markets
HF Marketsでは、スワップフリー口座があり、イスラム法に基づいたトレーダーも利用可能です。
ThreeTrader
ThreeTraderは、新しいブローカーですが、スワップポイントが比較的好条件です。
iFOREX
iFOREXは、スワップポイントの提示がやや高めですが、長期的なポジション保有には注意が必要です。
TRADEVIEW MARKETS
TRADEVIEWは、透明性の高いスワップ条件を提供しており、スワップポイントも比較的低めです。
10社のスワップポイント比較表
| ブローカー名 | USD/JPYスワップポイント | EUR/USDスワップポイント |
|---|---|---|
| XM Trading | +3.0/-1.5 | +1.0/-1.2 |
| Titan FX | +2.8/-1.3 | +1.2/-1.4 |
| AXIORY | +3.2/-1.8 | +1.5/-1.6 |
| BigBoss | +2.9/-1.2 | +1.0/-1.5 |
| Exness | +3.1/-1.4 | +1.1/-1.3 |
| FXGT | +3.0/-1.3 | +1.2/-1.4 |
| HF Markets | +2### 海外FXのスワップとは？初心者向けに詳しく解説 |
6. スワップフリーを採用している海外FX業者
スワップフリーとは？
スワップフリーとは、ポジションを保有してもスワップポイントが発生しない仕組みで、特にイスラム法に基づく取引者向けに提供されています。
スワップフリーの利点
スワップフリー口座を利用することで、長期保有の際にスワップコストを抑えることができます。
スワップフリーを採用している海外FX業者
XM Trading、Exness、FXGTなどがスワップフリー口座を提供しています。
7. 結論：スワップ運用なら国内FX, スワップフリーなら海外FX
ここまで説明してきたように、スワップ運用目的で海外FXを利用するのは何のメリットもありません。
スワップ狙いのトレードは当然のごとく長期トレードとなりますので海外FXの長所であるハイレバレッジなトレードは危険なのです。
スワップ運用するのなら低レバレッジでスワップの高い国内FXを利用する方が得だと言えます。
ただし、マイナススワップになってしまうポジションを長期で持つのなら海外FXのスワップフリーが圧倒的に良いです。
例えばドル円を売り側で長期に持つとすると、国内海外問わず一般的に毎日マイナススワップでお金を抜かれてしまいます。
それがスワップフリーならマイナススワップのことなど気にせず長期で持つことができますよね。
ちなみに国内FXにスワップフリーの業者はありません。
結論ですが、
・スワップ運用するなら国内FXを利用する。
・マイナススワップ側のポジションを長期で持つならXM Trading、Exness、FXGTなどのスワップフリー口座を利用する。
ということになります。