海外FXを利用するトレーダーの中でも、スワップポイントの負担が悩みの種になっている方は多いでしょう。
特に、長期的なポジションを持つトレーダーにとって、スワップポイントは利益を圧迫する要因です。
今回はその解決策の一つである「海外FXスワップフリー口座」について、基礎知識からメリット・デメリット、さらにおすすめの業者6社を比較して詳しくご紹介します。

この記事の目次
  1. 海外FXスワップフリー口座の基礎知識
    1. スワップフリーとは何か?
    2. スワップフリーの仕組みと種類
    3. スワップポイントとロールオーバーの関係
  2. スワップフリーのメリット・デメリット
    1. 長期取引でのメリット
    2. 両建てとポジション保持のデメリット
    3. その他考慮すべきリスク
  3. 海外FX業者5社のスワップフリー比較
  • 国内FX業者にスワップフリー口座はあるのか?
    1. 国内FXにスワップフリー口座がない理由
  • スワップフリーでの取引の注意点
  • 筆者が海外FXスワップフリー口座を使った感想
    1. 筆者の経験
    2. 友人の経験
    3. スワップフリー解除になるかならないかの判断は?
    4. 業者はスワップフリーを利用した悪用を警戒している
  • 結論:海外FXのスワップフリー口座作るならどの業者がいい?
    1. 通貨ペアや貴金属やるならXM Trading
    2. 仮想通貨やるのであればEXNESS
  • 海外FXスワップフリー口座の基礎知識

    スワップフリーとは何か?

    スワップフリーとは、FX取引において通常発生するスワップポイント(通貨の金利差による金利収入や支払い)が免除される口座のことです。
    スワップポイントは、異なる通貨間の金利差によって毎日引かれたり(マイナススワップ)受け取ったり(プラススワップ)するものですが、スワップフリー口座ではそのコストが一切発生しません。
    このため、長期的にマイナススワップ側のポジションを保持したいトレーダーにとって、スワップフリーは非常に有利な選択肢となります。

    スワップフリーの仕組みと種類

    スワップフリーの仕組みは、主に2つのタイプに分かれます。
    一つは宗教的理由に基づくもので、特にイスラム教徒向けに設けられた「イスラム口座」が代表例です。
    イスラム教では利息を受け取ることが禁じられているため、イスラム口座ではスワップポイントが一切発生しない仕組みが導入されています。

    もう一つは宗教に関係なく提供されている一般的なスワップフリー口座です。
    これらの口座は、特に長期保有を前提とするトレーダー向けに、スワップポイントの負担を軽減するために提供されています。

    スワップポイントとロールオーバーの関係

    FX取引において「ロールオーバー」とは、ポジションを翌日に持ち越す際の処理を指します。
    通常、ポジションをロールオーバーする際にはスワップポイントが発生しますが、スワップフリー口座ではこれが免除されます。
    そのため、長期的にポジションを保有する際のコストを削減できることが、スワップフリー口座の大きな魅力です。

    スワップフリーのメリット・デメリット

    長期取引でのメリット

    スワップフリー口座を利用する最大のメリットは、長期間ポジションを保持してもスワップポイントが発生しないことです。
    例えば、トルコリラ/日本円の通貨ペアを1年間売り側で保有する場合、通常の口座ではスワップコストが数万円以上になることもあります。
    しかし、スワップフリー口座であれば、こうしたコストを完全に回避することができます。

    また、スワップフリー口座は、通貨ペアの選択によって金利差による損失を防ぐだけでなく、より柔軟な取引戦略を可能にします。
    長期的なトレンドを見極めたいトレーダーにとって、コストを気にせずポジションを保有できるのは大きな利点です。

    両建てとポジション保持のデメリット

    スワップフリー口座にはデメリットもあります。
    特に「両建て」(同じ通貨ペアの買いと売りのポジションを同時に持つこと)を活用した戦略には注意が必要です。
    多くのFX業者では、両建てを利用してスワップポイントを稼ぐ行為を防ぐために、スワップフリー口座と通常口座での両建てに制限を設けています。

    また、スワップフリー口座には、一定の取引期間を超えた場合に手数料が発生するなどの制約があることも多く、取引条件をしっかりと確認することが重要です。

    その他考慮すべきリスク

    スワップフリー口座を利用する際には、業者によっては特定の通貨ペアや取引条件に制限があることも考慮する必要があります。
    例えば、一部の業者では主要通貨ペアのみスワップフリーの対象となることがあり、マイナー通貨ペアではスワップポイントが発生する場合があります。
    また、スワップフリーを適用するために最低取引量が定められているケースもあるため、取引を始める前に業者の条件をよく確認することが求められます。

    海外FX業者5社のスワップフリー比較

    次に、スワップフリー口座を提供しているおすすめの海外FX業者5社を比較していきます。それぞれの特徴や取引条件を見て、あなたに合った業者を見つけてみてください。

    ランキング業者名スワップフリー対象口座対象銘柄条件
    1位XM TradingKIWAMI口座メジャー/マイナー通貨ペア、貴金属CFD等ほぼない、仮想通貨はスワップあり
    2位Exnessすべての口座タイプ仮想通貨、株価指数、メジャー通貨ペアやゴールド(XAU/USD)優待スワップフリーレベルの維持
    3位FXGTPRO口座(6日間)
    ECN口座(3日間)
    スタンダード+口座(無制限)
    主要通貨ペア(プロ口座のみ)、株価指数、貴金属、エネルギースワップフリーに期間がある。
    クロス円がスワップフリーの対象外。
    4位HFMプレミアム口座、プロ口座、ゼロ口座、セント口座通貨ペア21種、GOLD,
    USOIL,UKOIL
    スワップフリーに期間がある。
    5位XS.comすべての口座タイプ主要通貨ペア、GOLD、全仮想通貨スワップフリーに期間があり、期間が短め。

    NO.1 スワップフリー口座

    XM Tradingでは、KIWAMI口座でスワップフリーが提供されていて、しかもスプレッドが狭い最強口座です。
    KIWAMI極口座で株式指数CFD、仮想通貨を取引する場合は、スワップポイントが発生します。
    エネルギー先物、貴金属先物、コモディティについては、KIWAMI極口座以外の口座タイプ(スタンダード、マイクロ、ZERO)でもスワップフリーで取引できます。

    「貴金属CFD」
    GOLD(金/米ドル)、SILVER(銀/米ドル)、XAUEUR(金/ユーロ)

    「通貨ペア」
    USDJPY(米ドル/日本円)、EURJPY(ユーロ/日本円)、AUDJPY(豪ドル/日本円)、NZDJPY(NZドル/日本円)、CADJPY(カナダドル/日本円)、GBPJPY(英国ポンド/日本円)、CHFJPY(スイスフラン/日本円)、AUDCAD(豪ドル/カナダドル)、AUDCHF(豪ドル/スイスフラン)、AUDNZD(豪ドル/NZドル)、AUDUSD(豪ドル/米ドル)、CADCHF(カナダドル/スイスフラン)、EURAUD(ユーロ/豪ドル)、EURCHF(ユーロ/スイスフラン)、EURGBP(ユーロ/英国ポンド)、EURNZD(ユーロ/NZドル)、EURUSD(ユーロ/米ドル)、GBPAUD(英国ポンド/豪ドル)、GBPCAD(英国ポンド/カナダドル)、GBPCHF(英国ポンド/スイスフラン)、GBPNZD(英国ポンド/NZドル)、GBPUSD(英国ポンド/米ドル)、NZDCAD(NZドル/カナダドル)、NZDCHF(NZドル/スイスフラン)、NZDUSD(NZドル/米ドル)、USDCAD(米ドル/カナダドル)、USDCHF(米ドル/スイスフラン)

    KIWAMI口座を開設するだけでスワップフリーの取引ができます。
    多くの銘柄でロングもショートもマイナスのスワップポイントになる仮想通貨の取引でスワップフリーにならないのは残念ですが、それでも他業者に比べスワップフリーになる取引銘柄は多いと言えるでしょう。
    KIWAMI口座はスプレッドも狭くスキャルピングやデイトレードでも有利に取引ができますが、たまにスキャルピングのつもりがハマってしまってポジションを翌日まで持ち越すなんて時もスワップフリーなら安心です。
    スワップフリーの期間とかもなく、通常ならマイナススワップになってしまうポジションを長期で持つなんて場合には最強の口座タイプです。


    NO.2 スワップフリー口座

    Exnessのスワップフリー対象口座

    Exnessでは、全ての口座タイプ(スタンダード口座、スタンダードセント口座、プロ口座、ゼロ口座、ロースプレッド口座スタンダード口座、スタンダードセント口座、プロ口座、ゼロ口座、ロースプレッド口座)がスワップフリーに対応しています。
    イスラム教徒向けの口座もありますが、こちらは日本人が利用するのはほぼ不可能といっていいでしょう。

    Exnessのスワップフリー対象銘柄

    Exnessのスワップフリーは、仮想通貨、株価指数、メジャー通貨ペアやゴールドなどで適用されてます。
    ただし、優待スワップフリーレベルというのを維持する必要があります。

    「優待スワップフリーレベル」
    仮想通貨、株価指数、USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、NZD/USD、USD/CAD、USD/CHF、EUR/GBP、EUR/AUD、EUR/NZD、EUR/CAD、EUR/CHF、GBP/NZD、GBP/CHF、AUD/NZD、AUD/CHF、NZD/CAD、USD/THB、XAU/USD

    「スタンダードスワップフリーレベル」
    仮想通貨のみ

    Exnessのスワップフリー特徴

    Exnessは高金利通貨のスワップを狙った取引もできますし、マイナススワップになってしまう取引をスワップフリーにもできるという最強のシステムが採用されていますが、「優待スワップフリーレベル」というのを維持しないとスワップフリーが適用できなくなります。
    ややこしいのですが、新規で口座を開設した段階では優待スワップフリーレベルになっていますが、その日のうちに決済するデイトレード的な取引が少なく、オーバーナイト(日をまたぐ)の取引の回数が多い取引を繰り返していると優待スワップフリーレベルからスタンダードスワップフリーレベルというのに格下げされてスワップフリーの対象となってしまいます。
    本来ならトレーダーにとって最強のスワップフリーシステムであるExnessですが、スワップフリーの恩恵を受けるのは長期トレーダーで、長期トレーダーのポジションはほとんどがオーバーナイトするはず、、、ということは当然スタンダードスワップフリーレベルになっちゃうわけで、、、
    ということで1位はXM Tradingにさせていただきました。

    NO.3 スワップフリー口座

    FXGTのスワップフリー対象口座

    FXGTでは、プロ口座で6日間、ECN口座で3日間のスワップフリーをやってます。
    スタンダード+口座ではFXGTの売りである*シンセティックペアを完全スワップフリーにしてます。

    *シンセティックペアとはビットコイン/ゴールド(BTC/GOLD)やビットコイン/原油(BTC/USO)、ビットコイン/ダウ平均株価(BTC/DOW)、ビットコイン/アップル(BTC/APL)など、暗号通貨と株式や株価指数、ゴールドなどを組み合わせた商品です。

    FXGTのスワップフリー対象銘柄

    通貨ペアはプロ口座のみで円絡みの通貨ペア(クロス円)は対象となっていません。
    スワップフリーにするってことは、マイナススワップ分を業者が持つということですから、金利が安い円との組み合わせはさすがに業者としても辛いのかもです。

    ・「通貨ペア」プロ口座6日間
    EURUSD / GBPUSD / AUDUSD /USDCAD /EURGBP /EURCHF /NZDUSD / USDCHF / EURAUD / GBPAUD / EURCAD /GBPCAD / AUDCAD / NZDCAD / AUDCHF / NZDCHF / AUDNZD / EURNZD / GBPNZD / GBPCHF / CADCHF

    ・「貴金属」プロ口座6日間、ECN口座3日間
    GOLD 、SILVER

    ・「株価指数」プロ口座6日間、ECN口座3日間
    US30 / US100 / US500 / JP225 / UK100 / GER40 / FRA40 / AUD200

    ・「エネルギー」プロ口座6日間、ECN口座3日間
    USOil / UKOil / NGASUSOil / UKOil / NGAS

    FXGTのスワップフリー特徴

    プロ口座6日間、ECN口座3日間みたいな期間があります。
    プロ口座7日目以降、ECN口座4日目以降はスワップが発生してしまいます。
    なので長期保有する場合はあまり意味を成しません。
    あくまでデイトレードとか短期トレードをしてて、どうしてもオーバーナイトしてしまう場合とかに恩恵があります。

    ただ、仮想通貨絡みの取引でスワップフリーとしている業者は珍しく、FXGTの特徴であるシンセティックペアがスワップフリーというのは魅力的です。

    NO.4 スワップフリー口座

    HFMのスワップフリー対象口座

    HFMでは、全口座タイプ(プレミアム口座、プロ口座、ゼロ口座、セント口座)がスワップフリーに対応しています。

    HFMのスワップフリー対象銘柄

    HFMのスワップフリーは、主要通貨ペアに加えて、GOLDやOILといった商品にも適用されています。

    ・「通貨ペア」
    AUDNZD, AUDUSD, EURCHF, EURUSD, GBPJPY, GBPUSD, NZDUSD, USDCAD, USDCHF, USDJPY, AUDCHF, AUDJPY, EURAUD, EURCAD, EURGBP, EURJPY, EURNZD, GBPCHF, GBPNZD, NZDJPY, NZDCAD,

    ・「貴金属」
    XAUUSD,

    ・「エネルギー」
    USOIL,UKOIL

    他にもコモデティ(cocoa,coffee,copper,cotton,sugar)、エネルギー先物(USOIL,UKOIL)、債券(EUBUND.F,UKGILT.F,US10YR.F)はスワップフリーですが、こちらはもともとスワップが発生しないので恩恵はないかと、、。

    HFMのスワップフリー特徴

    HFM(HF Markets)は2022年後半からスワップフリーのシステムを導入しました。
    ただし、HFMのスワップフリーにはFXGT同様期間がありまして、FX通貨ペアと貴金属は3日間、エネルギー(スポット)は6日間となっています。
    また仮想通貨に関してはスワップフリーは設定しておらず、売りでも買いでもほとんどの銘柄にマイナススワップが付きます。
    もともとHFMはスワップ狙いのトレードにはあまり向いていない業者で、高金利通貨のロングポジションを持ってもスワップがほとんどつかないといった設定でした。

    NO.5 スワップフリー口座

    XS.comのスワップフリー対象口座

    XS.comでは、セント、スタンダード、エリート、プロ、VIP、エクストラ、クラシック口座のすべてがスワップフリーに対応しています。
    また、MT4口座、MT5口座のどちらもスワップフリーに対応していています。
    つまりはどの口座タイプを選んでもスワップフリー対応ということです。

    XS.comのスワップフリー対象銘柄

    FXメジャー通貨:AUD/USD ,EUR/USD, GBP/USD, NZD/USD, USD/CAD, USD/CHF(5日間)
            USDJPY(2日間)

    ゴールド:XAU/USD, XAU/EUR(2日間)

    仮想通貨:全仮想通貨ペア(2日間)

    XS.comのスワップフリー特徴

    XS.comのスワップフリーの良い所は「口座開設すれば勝手にスワップフリーの対象になっているという所。
    面倒くさいことは何一つありません。
    ただし、上記したようにスワップフリーには期間が設けられていて、ドル円、ゴールド、仮想通貨は2日間とかなり短い設定となっています。
    なので、スィングトレーダーさんにはスワップフリーの恩恵はなく、デイトレードやスキャルピングをする人がやむなくオーバーナイトしてしまう時にメリットが出てくるといった感じです。


    今回紹介した5社はそれぞれ異なる特徴を持ち、取引スタイルや資金に応じて選べるのが魅力です。スワップフリー口座を活用することで、スワップポイントの負担を抑え、長期的なトレードでの利益を最大化しましょう。自分に合った業者を選び、賢い取引を目指してください。

    国内FX業者にスワップフリー口座はあるのか?

    国内FX業者には残念ながらスワップフリーの口座は見つけられませんでした。
    ではなぜ国内FXにはスワップフリー口座がないのでしょうか?

    国内FXにスワップフリー口座がない理由

    • 需要の低さ
      日本では、イスラム教徒の人口が少ないため、スワップフリー口座の需要がほとんどありません。
      スワップフリー口座は、イスラム圏では重要視されますが、日本市場でそのようなニーズが少ないため、国内FX業者はその提供に力を入れていない可能性があります。
    • 収益構造の違い
      スワップポイントは、FX業者にとって重要な収益源です。
      スワップフリー口座を提供すると、業者はスワップポイントで得られる収益を失うことになります。
      日本のFX業者は、スワップポイントをビジネスモデルに組み込んでいるため、これを提供しないスワップフリー口座は経済的に不利と考える場合があります。
    • 規制や監督機関の影響
      日本の金融規制は他の地域に比べて厳しい部分があり、FX業者がスワップフリー口座を提供するための制度設計が難しい可能性があります。
      日本の金融庁は、消費者保護や市場の健全性を重視しており、スワップフリー口座の導入に対して慎重な姿勢を取っていることも考えられます。
    • 代替の取引手法
      日本のFX市場では、スワップポイントを利用した「スワップ狙い」の取引が広く行われています。
      スワップフリー口座があったとしても、日本の多くのトレーダーにとって大きなメリットにはならない可能性があり、スワップポイントを活用した取引の人気が高いことも影響しています。

    これらの理由から、日本国内のFX業者はスワップフリー口座を提供していない場合が多いです。
    もしスワップフリー口座が必要な場合は、海外FX業者を利用することが一般的です。

    スワップフリーでの取引の注意点

    例えばドル円をショートポジションで長く持った場合なんかは、毎日スワップポイントを持ってかれてしまうので取引コストが非常に高くついてしまいますよね。
    マイナススワップ側のポジションを長期で持つトレードをする場合にスワップフリーはメリットが大変あると思います。

    ただし、そんなスワップフリーでも気をつけなきゃいけないことが一点だけあります。
    それはスワップフリーである期間です。
    スワップフリーを設けてる海外FX業者のほとんどが「口座開設すれば自動的にスワップフリーが適用される」システムを採用していて、気づかずにスワップフリー期間を過ぎてしまうと「突然、スワップポイントが口座から引かれた」みたいな感覚になってしまいます。

    上の表(海外FX業者5社のスワップフリー比較)にも書いてあるように、XM TradingとEXNESS以外はスワップフリーの期間をはっきりと設けているのでよいのですが、EXNESSのように公式にスワップフリー期間を設けず、スワップフリーでのポジションだけを長く持っているとある日突然優待スワップフリーレベルからスタンダートスワップフリーレベルに格下げされ通常のスワップになってしまいます。

    で、唯一スワップフリーの期間がないと思っていたXM Tradingも、実は数週間・数か月スワップフリーのポジションだけを持ち続けるとスワップフリーを解除されてしまうようです。
    ただ、そその場合は事前にメールでスワップフリーが解除になることをお知らせしてくれるので焦ることはないと思います。

    海外FXのスワップフリーを勘違いされている方をたまに筆者は見かけますが、スワップフリーというのは基本「業者がスワップ分を負担している」ということなのです。
    スワップってのはだいたいどこの業者もプラススワップよりもマイナススワップのほうを高く設定しています。
    プラススワップ側のポジションならよいのですが、マイナススワップ側のポジションをスワップフリーでいつまでも持ち続けてたら業者はつぶれてしまいます。

    なのでスワップフリーに期間があるのはある程度納得できますが、それにしてもXM Tradingのスワップフリー期間ってのは相当頑張っている気がしますよね。

    筆者が海外FXスワップフリー口座を使った感想

    筆者はこの記事で紹介したスワップフリー口座を持つ5つの海外FX業者を使った経験があります。
    ここでは実際スワップフリー口座を使った筆者と友人のトレーダーの経験談をご紹介したいと思います。

    筆者の経験

    基本的にスィングトレーダーではない筆者でありますが、スキャルピングのつもりが「損切りしなければぁ~」と思いつつ、なかなか切ることができないで数週間オーバーナイトした経験があります。
    忘れもしません、2023年9月後半にGOLDのロングポジション(マイナススワップ側のポジション)を持った時の出来事です。
    使っていた口座はXM TradingのKIWAMI口座でした。

    結局その時は相場が口座が飛ぶ寸前で運よく反転してくれて助かったのですが、けっこうロットもかけていたのでスワップフリーではなくマイナススワップを食らっていたら確実に飛んでいました。
    ポジションを保有していた期間は4週間ほどでしたが、スワップフリー解除はされず、解除通告のメールも来ませんでした。

    友人の経験

    私が口座を飛ばしそうになった少しあとの2023.10月に友人であるH氏はドル円のショート(マイナススワップ側のポジション)をXM TradingのKIWAMI口座で持っていましたがレートはじりじりと上昇、ただ、前年の高値までは持つ予定だったので11月に入るまでポジションを持っていたのですがXM Tradingからスワップフリー解除のメールが入りH氏は悩んだのですがポジションを閉じることにしました。

    しかし、その二日後に2022年の高値まで上昇後急落、、、。
    悔やんでも悔やみきれない結果となってしまったのですが、知人が怒っていたのは

    「なんでお前の所にはメールがいかなかったの? なんで俺だけ?」

    ということでした。
    たしかにスワップフリーの状態でポジションを持っていた期間は二人とも4週間くらいですし、ロットも大して変わらなかった気がします。

    なんでスワップフリーの解除がH氏にだけ起こったのでしょうか?

    スワップフリー解除になるかならないかの判断は?

    筆者とH氏の違いを詳しく調べたところ、筆者はGOLDのロングポジションを持ちながら、チョコチョコと他の通貨ペアや同じGOLDでスキャルピングをしていたんですね。
    H氏はドル円ショートを持ちっぱなしにしてただけで、その期間他のポジションを持つことはありませんでした。

    このことをXM Tradingに直接聞いたところ、やはりマイナススワップ側のポジションだけを持ち続けるとスワップフリー解除になりやすいという回答が返ってきました。

    つまりはですね、マイナススワップ側のポジションをスワップフリーで持ち続けたとしても、その間に短期保有でポジションを複数回持ったならば解除の対象にならないようです。

    業者はスワップフリーを利用した悪用を警戒している

    H氏がですね、ドル円のショートポジションをスワップフリーのKIWAMI口座で持ち続けている間にですね、他のスワップがつくFX業者でドル円のロングポジションを同じロット持ってたとします。

    その場合ですね、ドル円が上がろうが下がろうがH氏には確実に他業者でのスワップ分が入ってくるわけで、リスクなくスワップ収益がもらえちゃうわけです。

    実際にH氏はそんなことはやってませんでしたが、XM側からすれば他業者でのポジションとか調べるの難しいでしょうから、自己防衛的にスワップフリーを解除するしかないのだと思います。

    実際の話、スワップフリーを悪用した輩が多く出たのは事実だそうでネットでも一時話題になってたようです。

    ただ、この悪用はですねバレた時は悲惨なことになるので絶対にやるべきではないのです。
    いくら儲かってもですね、業者との規約違反をしているわけですから業者側は出勤拒否だって正当な行動になるわけです。

    私が想像するに、ネットで「海外FXで出勤拒否食らった!」と主張している人って、この手の悪い行為してたりすることが多い気がする。

    結論:海外FXのスワップフリー口座作るならどの業者がいい?

    通貨ペアや貴金属やるならXM Trading

    この記事をここまで読んでくださった方ならもうお気づきかと思うのですが、スワップフリーならXM TradingのKIWAMI口座が一番おすすめです。
    長期トレーダーさんなら尚更KIWAMI口座です。

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    仮想通貨やるのであればEXNESS

    ただし、仮想通貨やるんだったら話は別で、EXNESSがおすすめとなります。
    他の業者の場合、仮想通貨でもスワップフリーに期間がありますが、EXNESSだけはなぜか仮想通貨のスワップフリーに期間が設けられていません。

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    筆者紹介

    海外FXGOLD SUTANDARD編集部の中島(通称:なかじー)、FX歴12年、海外FX口座利用歴6年、1980年生まれの独身男。
    専業トレーダーをやりつつ当サイトの記事を在宅で書いています。
    FXの情報商材に300万円ほど突っ込みながらトレードで負け続けた5年の悪夢経験を持つ。
    自分の失敗した経験をもとに、「読者の方には同じ経験をさせないよう記事を書く」をモットーにしています。

    当サイトの「海外FX業者比較」の情報は、投資の勧誘を目的としたものではありません。情報は信頼できると思われる情報源や筆者の経験をもとに作成していますが、FX業者のシステム改変などもあり内容の正確さやについて保証はしていません。投資の判断は、読者様自身でお願いします。