GOLD市場を席巻する上海勢力

GOLD(金)の市場って皆さんどういうイメージをお持ちでしょうか?

やっぱり有名なのは世界の金の値段の基準となるロンドン金市場ではないでしょうか?

夏時間23時、冬時間24時のロンドンフィックスはその日取引される金の値段の基準となります。

しかし、上海金の市場にも仲値のような金価格の基準を出す、まるで上海フィキシングのようなものがあります。

ロンドンフィキシングと違うのが、日本時間で11時15分と15時15分と2回あります。

チャートを見ていてよく確認されるのが、上海フィキシング後に向かった方向は非常に強く、ロンドン市場・NY市場がオープンしてからもその流れが継続してしまうことが多いのです。

「その日の方向は上海が出す」と言っていいほどに、中国マネーの金市場への流入は巨大なのです。

【上海の壁】 GOLDにおいての強力なレジサポ

先ほど、上海金にはフィキシングが2回あると説明しました。

日本時間で11時15分のレート、もう一つが15時15分のレートです。
(チャートで1分、5分、15分いずれかのローソク足の始値を確認すればよいです。)

この2つのレートの帯が非常に強力なレジスタンス・サポートになることが多いんです。

上のチャートの場合は11:15のレートがレジスタンスになっています。

これを「上海の壁」と呼んでいます。

ただ、上海金の仲値なのですが、正確にはShanghai Gold Exchangeというサイトに公表されています。

サイトで発表される数字は元でグラムいくらなので、これを我々が見ているSPOTのレートに変える必要があります。

1トロイオンスのグラム数:31.1034768グラム
元をドルに:USD/CNYの為替レート(11:15時点、15:15時点)で割る。

上海金の価格(元/g) × 31.1035 ÷ USD/CNYの為替レート = XAU/USD(ドル/oz)

「え、毎日ホームページを見て計算しなきゃいけないの?面倒くさそう…」と思った方も安心してください!
実は、わざわざ計算しなくても、私たちが使っているMT4やMT5のGOLDチャートで、5時15分と9時15分(MT4/5時間)のローソク足の始値にそのままラインを引くだけでも、ほぼ同じ位置に『上海の壁』が出現します。まずはチャートに線を引くことから始めてみましょう!



上海の波には逆らわない

2回目の上海フィキシングの15時15分以降には欧州勢が入ってきますが、例えば上海フィキシング後に下降していたとして、そこに欧州勢が入ってきて上昇させたとしても、そのままトレンド転換となることが非常に少なく、欧州勢が上げたポイントは絶好の戻り売りポイントになったりします。

上のチャート画像はGOLDの15分足ですが、上海フィキシングの11時15分(午前)と15時15分(午後)のローソク足に赤い〇をつけ、始値のところからグレーのBOXを表示しています。

午後の上海フィキシングを通過後に欧州勢が入ってきていったん上昇(水色の矢印部分)。

しかし、上海フィキシングで作ったグレーのBOX(上海の壁)に達したところで跳ね返され、そのまま大きな下落となっています。

これは上海の流れに逆らってしまった欧州勢のロングが切らされてしまうという本当によくある現象。

上海の壁は固く、強く、非常に高い優位性を持っています。
(もちろん相場に100%はないので、抜けた時は『上海BREAK』として目線を切り替える柔軟性もセットで持っておきましょう!)

上海BREAK

非常に強固な「上海の壁」ですが、抜けてしまうと今度は強力なトレンドを形成したりします。

上のチャートでは、15時15分の上海金フィキシング後にしばらく上海の壁の中にいた後に上抜けし、そして強い上昇トレンドを形成してます。

これを「上海BREAK」と呼んでいます。

一見すると、上海市場で作ったレンジをロンドン勢、NY勢がBREAKさせたように見えますが、よく見れば15時15分以降(2つ目の白い矢印以降)に緩やかな上昇が確認できます。

その後にBOXの下限まで落ちてから上昇しだしていますので、これは上海勢が欧州時間に入ってから本格的に買いだしたと見た方が良いでしょう。

GOLD市場を支配しているのはやはり上海勢なのでしょう。

上海の壁 複合パターン

ここまでの説明でいかに上海の壁がGOLDの市場を支配していることがわかっていただけたと思います。

上海の壁は基本できたその日に機能します。

例えば、1日目に上値を抑え相場を下落させた上海の壁が、次の日の2日目にも上値を抑える今日のレジスタンスゾーンになるのかというと答えはNOです。

ただ、1日目と2日目に作った2つの上海の壁の平均値が3日目以降に機能することがあります。

上のチャートでは、26日と27日共にレジスタンスとして機能した上海の壁があります(2つの緑のBOX)。

BOXの中間値にラインを引き、さらに、その2つのラインの中間値にラインを引きます。

このラインの意味は26日と27日に売り買いした上海勢の平均値ととらえていただいてよいと思います。

26と27日の平均値のラインで28日にレジスタンス、29日に上抜けた後ロールリバーサルして上昇していっているのが確認できますね。

このように、2日連続でレジスタンスとして機能した上海の壁や、逆に2日連続でサポートとして機能した上海の壁を確認できた場合、

その平均値を出してラインを引いておくとよいでしょう。

毎日、11時15分、15時15分のレートをチェックする!

中国の方の金へのこだわりは他国とは比べられないくらい強いようです。

それだけに、なにがなんでもGOLDで儲けるという意思も強いみたいで、自分たちが買ったレートや売ったレートを死守する行動もとるようです。

だからなのでしょう、レジスタンスやサポートとして上海の壁はわかりやすく機能します。

皆さんはGOLDをトレードする際に、この特性というか傾向を利用しない手はないと思いませんか?

トレードする時、チャートを開いたらまず11時15分と15時15分のレートを必ずチェックするようにしましょう。

それから、日本時間の11時15分と15時15分はMT4やMT5では05:15と09:15になります。
(これらは夏時間です、冬時間は06:15と10:15になります。)

チャートにトレンドラインを引いてみて「これであってるのかな?」なんて悩んでいるのなら、上海の壁をチャートに描いた方がよっぽど実戦で役立つ可能性が高いです。

ぜひ、この投稿を読んでくれたあなた、やってみてくださいね!

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